盲腸手術痕の腹部の冷たい感覚が取れない
主訴はぎっくり腰手前の腰痛で来院。
腰痛の原因もいろいろで腰に問題があるというより腰に症状が出ているといったほうが正しい時があります。
この場合も腰に問題というより盲腸の傷痕が影響していると思われました。
もう50年前に手術した箇所が寒くなったり気候の変わり目で痛みが出てくるという悩み。
寒い日が続いているので相談されました。
■患部の状態
・傷痕はケロイド状態ではないのですが小さい時の手術なので盲腸にしては大きいです。
- 長さは10cm
- いつもお腹が冷えた感じがして仕方がない。
- 冷え性が強い。
- 手足は青くなるほど冷たい。
指圧して体全体をチェックさせていただくと手足は冷たくてなかなか温まらない状態。
ホットパックで手足を強制的に温めました。
傷痕チェックをすると盲腸の話が出てきました。
そこからお腹が冷えて仕方がない。
冷えるとガスが溜まった状態になりやすく腹痛が起きる。
坐骨神経痛も出てくる。
全体の体温が上がりやすいようにお灸による任督療法を使い自律神経を活発にします。
傷痕チェックで虚(力のない部分)のところを選んで透熱灸を2ヶ所しました。
透熱灸は直接肌にすえ(お灸をすることを「すえる」といいます)まし
た。
お腹の冷えが取れてとても喜ばれました。
胡麻のように小さいお灸ですがカラダにストレートに働きかけてくれます。
腰痛は腸腰筋の調整と、大腿直筋の固さを解消して8割方改善しました。
冷えは、今回のホットパックと任督療法でその日はポカポカですが日常生活の見直しが必要になってきます。
冷え性対策のススメ
・マムシとスッポンの粉末の服用。
これは却下されましたがなかなか効果的な方法です。
かなり冷え性の強い方がいましたこの方法でスゴく良くなったと報告をいただきました。
栃木や群馬、長野の高速道路のお店などで乾燥したものが売られています。
機械で粉末にしてくれます。
オブラートかカプセルにして飲まれると飲みやすいです。
足湯
直接お湯で温まる感じがするまで温め続けるというのは大事です。
自宅で手軽にできるのがいいですね。
ショウガをすってお湯に入れるとより効果的です。