ジョギングでは体重の約5倍以上の膝への負担
立つ、歩く、座る
日常動作に最も酷使されるのが膝関節です。
歩行では、体重の3倍の負荷がかかり、ランニングの時は、体重の5倍の負荷がかかります。
ジョギングで多い障害では、膝の悩みが半分以上です。
東京では東京マラソンが始まってから都心では今でもジョギングブームです。
膝の問題は次の3通りよく見られます。
膝の外側の障害
膝の外側の問題では、股間節にある大天使という脚の付け根にある骨から太腿(もも)の外側から腓骨外側(膝関節の外側)につきます。
膝が曲がった状態から伸ばした時に生じる大腿骨の突起部分との摩擦が繰り返されると炎症が発生し痛みが出ます。
ジョギングなどの運動では、ヒザ関節の横方向の動きを安定させる働きをもつ腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)。
酷使されやすい部位です。
こんな方が痛めやすい
- オーバーユース
- 臀部と太もも外側の柔軟性不足。
- 軸がブレている
- 外側重心の着地
- O脚・がに股
- 骨盤の歪み
治療方針
痛みがある場合は、痛みの処置。
軸がブレている場合は骨盤矯正と足首の調整
膝の内側の障害
よくある内側の障害は、2つあります。
1つは、スポーツで痛めてしまうヒザ関節にある鵞足部(がそくぶ)の炎症です。
ここは、膝を曲げる時に使う筋肉です。
脛骨内側に付いています。
O脚やX脚の方にもよく見られる症状です。
膝の倒れ込みにより鵞足部(がそくぶ)の件や腱同士がこすれるのが原因です。
もう一つは、中高年で増えてくる内側半月板の問題です。
これは、関節内の構造的な問題です。
膝のクッションが低下し、軟骨に負担をかけてしまいます。
こんな方が痛めやすい
- オーバーユース
- ハムストリングの内側の疲労や柔軟性の不足
- つま先が外側に向く軸のブレ
- O脚やX脚
- 足内側の倒れ込み
- 骨盤の支軸のズレ
- アキレス腱が硬い
鵞足炎、半月板損傷と言った障害が出てきます。
治療方針
痛みがある場合は、痛みの処置。
軸がブレている場合は骨盤矯正と足首の調整
ひざの皿周りの痛み
ヒザを曲げるときに負担がかかるお皿のような骨が膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれているところです。
ヒザに負荷がかかり炎症などが起きると膝蓋骨(しつがいこつ)の上と下の辺りにいたみが出て曲げられないことがあります。
こんな方が痛めやすい
- オーバーユース
- ジャンプ動作のフォームが多い方
- つま先着地
- 骨盤の軸のズレ
治療方針
痛みがある場合は、痛みの処置。
軸がブレている場合は骨盤矯正と足首の調整
大腿直筋と呼ばれる皿の上側に慢性疲労化したコリがありますのでこれを伸ばします。
また関節が詰まった状態でも動きにくいので膝蓋骨周りの緊張をゆるめます。