日本人に多い肩こりを分類してみた
私の治療院で最近来院が多いのは歯ぎしり、食いしばり噛みしめによる肩こりです。
肩こりの原因には次のように分けられます。
実際は、体一での肩こりと言うより複合的な場合が多いです。
1.素質・体型
体型 肥満や、やせ過ぎなどが原因で筋力が衰えていると、肩こりになりやすい。
2.目の疲れ
メガネやコンタクトレンズが合っていない
・ゲームやパソコンなどを長時間続ける
・まばたきの減少(ドライアイ)
3.歯の病気
顎関節症、噛み合わせが悪い、歯ぎしり 、くいしばりが強い
入れ歯が合わない、虫歯,親知らず、歯周病
顎関節症の肩こりやストレスで無意識にくいしばる肩こりが多くみられます。
4.骨・筋肉の異常
骨(首などの)に何らかの異常が起きて神経を圧迫し痛みやしびれを起こすことがあります。
首を曲げたり腕を上げると肩が痛んだり、しびれ。
頸椎椎間板ヘルニア、変形性頸椎症、頸椎脊柱管狭窄症、頸椎腫瘍
後縦靱帯骨化症、骨棘、捻挫(むちうち)、打撲、頸肩腕症候群などがあげられます。
5.同じ姿勢を続ける
長時間同じ姿勢を続けていると肩こりになります。
デスクワークでパソコンを見続けている方などはその典型です。
同じ姿勢を続けていると姿勢を保持しようと緊張状態が続き血液の循環が悪くなるために肩こりになります。
6.内臓系の異常
狭心症、心筋梗塞など肺がん、糖尿病、高血圧、低血圧、貧血、胃炎 胃潰瘍など内臓系の病気を患っていると肩こりを起こすことがあります。
その場合には、肩こり以外の症状(頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、背中の痛みなど)が起こるので、内科に相談が必要な時があります。
胃が緊張して肩こりになる場合もあります。
・呼吸器の病気……喘息、扁桃炎 肺の肋膜癒着(ろくまくゆちゃく)
横隔膜(おうかうまく)の異常 肺の腫瘍、肺がんが脊椎(せきつい)に転移している場合など。
・ 心臓の病気……高血圧、低血圧、狭心症、心筋梗塞など
・ 胃の病気……胃潰瘍、胃がんなど
・ 胆(たん)のうの病気……胆石症など
・ 膵(すい)臓の病気……慢性膵炎など
7. ストレスなど
ストレスやうつ病などで、精神的に緊張したり悩んだりすると、筋肉や血管も収縮してしまいます。
心の元気がなくなると運動量も減っていきますので筋肉が硬くなり肩こりの原因を作ってしまいます。
軽いストレスやうつ病などはマッサージで軽快することがあります。
8.原因のない肩こり
仕事柄よく遭遇するのは原因がないけれど肩がこるタイプです。
筋肉の素質によって肩こりになると私は考えています。
■肩こりがとれるとこんな効果もあります。
手足の冷えが解消・よく眠られる・胃腸の働きがよくなる・頭痛がなくなる
- イライラしなくなる・集中力が増す
- 眼の疲れがとれる等。
- 肩こりがひどくなると頭痛
- 吐き気がする
- 歯が痛くなる
肩こりは病名ではなく、結果としての症状であり症候群ともいえます。
治療では、タイプと原因で分けます。
・単純に筋肉の慢性疲労による「単純性肩こり」
・周辺の病気による「症候性肩こり」
・ストレスなどが原因の「心因性肩こり」
・素質 ・・・冷えに弱い 低血圧 筋質が固い 低気圧に弱い