鍼灸名人直伝会「大師流小児はり」備忘

2005年12月に神田で鍼灸名人直伝会「大師流小児はり」の講座がありました。
私たちが学生時代体験した小児鍼の中でも、もっともショックを与えたのが大師流小児はりです。
羽毛のように軽やかに小児はりをかけていくのですがこれがよく疳の虫に効いたのです。

当時小児鍼は公開されていなくて,また小児の減っつたこともあり関東では絶滅状態でした。
大師流小児鍼は3代続いた夜泣き疳の虫の名家です。
今回9月24日に第一回の直伝講習会がありました。
その講習会に参加できなかった方や熱い要望で開催された講座でした。

50人の参加者が集まり午前中は「鍼灸治療の本質と大師流の視点」という題で寄金丈嗣先生と谷岡賢徳先生の講義がありました。

参加者は9割鍼灸学生の方でした。
熱心さに圧倒されました。
子どものモデルも0歳児から5歳の子7人ほど来ていました。

疳の強い子から機嫌のいい子もいて、小児鍼をかける前と終わった後の表情の変化にどよめきが起きました。
それにしても風船の使い方(大師流の小道具のひとつ)はすごいな~

質問は活発に行われトレーニングを体験。
鍼頭叩き3000回をみんなで行いました。

また不承私が「強刺激と弱刺激についての理解」と「感覚の変遷」についてちょっとだけお話しさせていただきました。

大師流小児鍼はとても使い方が難しくのですが参加者の方の中には上手な方もいました。

最後に大人の鍼を公開治療をしていただき参加者に強いショックを与えてくれました。まさに名人芸!!

今回入れなかった方のために1月22日に同じ内容で行うそうです。
参加者の1人の方が「参加できて幸せな気持ち」とおっしゃっており
ましたが、その言葉を聞いてこちらもうれしかったです。

この企画を立ち上げてくれた六然社の寄金丈嗣先生に感謝です。

私は2回直伝会に参加してお手伝いをさせていただきました。