捻挫はきちんと治療しましょう

捻挫は日常でもスポーツでもよくあるトラブルです。
あらゆる競技で起きる可能性もあり,それゆえ軽い怪我と考えがちですが処置を誤ったら後遺症が残ることも少ないのです

捻挫が癖になってるというのもよくある話です。
捻挫で損傷を受けている組織は実はとても多いのです。
靭帯はもちろんのことを関節を包むようにして存在する関節包,軟骨や骨まで損傷を受けてしまうこともあります。

捻挫の原因は関節が可動域の限界を超えておくことなのですが,そのために多くの場合は関節をまたいで付着している靭帯が損傷されています。
従って捻挫は靭帯損傷として捉えるべきです。

多くの靭帯損傷は足首が体の外側へと倒れ込むことでおきます。
詳しく言えば足の裏が内側に向き甲が下側に向いて足関節の可動域を超えてしまうことです。
これがよくある足首の捻挫です。

バランスを崩した時にも置きやすいです。
このような時よく傷めるのは足関節の外側の前距腓靭帯です。
踵腓靭帯(しょうひじんたい)もがひどい時は骨折も伴います。

捻挫の症状はまず人体の周囲に痛みを感じますが足関節が腫れたり血腫を起こすことがあります。
この場合関節内部の損傷の場合もあります。
処置が不十分ですと損傷した靭帯が緩んだままになって足首をコントロールしにくくなります。
そうなるとちょっとした衝撃で捻挫が起きてしまういわゆる捻挫グセになってしまうことになります。
そうならない為にも初めの対処をしっかりとしておくことが大切です。

捻挫を起こしてしまった時

まずやるべきはしっかり冷やすことです。
患部に組織がダメージを受けるとその部分細胞が壊れてしまいます。
そうすると近くにある毛細血管も切れてしまい壊れていない周囲の細胞に血液を供給しにくくなります。
それらの細胞もダメージを起こしてしまいます。

そこでアイシングをして細胞の活性を下げます。
簡単な方法は氷をビニール袋に入れて袋の口をしっかり閉めたら患部に押し付ければいいのです。
ただアイシングを長くすると凍傷になる危険性もありますので様子を見ながら冷やしましょう。
十分に冷やしたら足首が完全に動かないようにしま。
すこれを怠ると捻挫グセがつくので必ずしっかり固定しましょう。

ある程度状態が安定したら(固定が外せるようでしたなら)お灸や光線をします。
回復やリンパの吸収がグンと早くなります。