鍼灸による頭痛治療と三叉神経の関係

鍼灸による頭痛治療と三叉神経の関係

鍼灸で関わる頭痛は、目の疲れや顎を動かす筋肉の過緊張が原因です。噛む動作に関係する筋肉には、側頭筋、咬筋、内・外翼突筋、胸鎖乳突筋があります。
また、噛む際に負荷がかかる筋肉には、斜角筋や後頭直筋などがあり、これらが足の関節にまで影響を及ぼすこともあります。


歯ぎしりや噛みしめ、食いしばりによって筋肉が過緊張し、血管が収縮して虚血状態が生じると、三叉神経が刺激され、側頭筋に痛みが発生します。これがよく見られる偏頭痛の原因です。
このような場合、鍼灸と頭蓋骨・顎関節へのアプローチが多くの良い結果をもたらしています。
「頬骨内側の痛み」や鼻腔深部の痛みなど、外側翼突筋の異常緊張による症状には、頭蓋骨・顎関節アプローチを試してみてください。


三叉神経について

三叉神経は第5脳神経であり、頭蓋、顔面、目、鼻、歯、耳、口腔内、顎関節からの痛みの情報を中枢に伝え、下顎骨を動かすなど咀嚼をコントロールしています。この神経は生命現象にとって非常に重要な反射にも関わっています。
  • 咬筋反射
  • 遠近調節反射
  • 角膜反射
  • 唾液反射
  • 嚥下反射
  • くしゃみ反射
これらは自律神経と深く関わっています。
頭をぶつけたときに「火花」を感じたことがある人は多いでしょう。この現象は視覚に関わる神経系が刺激に対して光として感じたもので、三叉神経も同様に痛みとして感じるのではないでしょうか。
目の疲れと頭痛も同じように、筋肉の緊張が原因で頭痛が発生します。
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