ベテラン研究者のピンチを救った! ワープロ原稿復元の軌跡

ベテラン研究者のピンチを救った! ワープロ原稿復元の軌跡

33年来の付き合いのある研究者から、ある日突然電話がかかってきた。彼は出張専門の仕事をしており、年に数回電話で相談を持ちかけてくる。もう80歳になった彼は、かつて離婚前、高校生の娘と暮らしていた頃からの付き合いだ。

彼は気難しい性格で、研究者でありながら物書きでもある。近年は新宿に住んでおり、私のところへはパソコンに関する相談で電話をかけてくることが多い。

今回の相談内容は、WPSライターというワープロで執筆中の原稿で困ったことだ。 原稿の最終チェックをしていたところ、最後の数枚がなぜか横書きになってしまった。直そうと反転させてコピーしたところ、なんとテキストが消えてしまったという。

実は私、MacユーザーなのでWindowsに詳しくない。以前も話したことがあるのだが、彼はサブスクリプションを嫌うタイプなので、Officeを勧めても導入してくれる可能性は低い。

そこで、MacならTime Machineで1時間前に戻せることを説明してみた。すると彼は、以前も同じように相談したら一度だけ復元できたことがあると話してくれた。

そこで、私は「WPSライター ファイル 復元」と検索してみたところ、見事に解決策を発見! 先生、きっと顔面蒼白だっただろうな、と想像する。よほど困っていたのだろう。

彼はこの原稿を、ここ数年かけて書き上げた渾身の作品で、最後の単行本になる予定だったという。原稿が消えてしまったら「死んだ方がましだ」とまで考えていたそうだ。そんなピンチの時に助けを求めてくれたのが私だったとは、なんと光栄なことだろう。

彼は私に「命の恩人」と言ってくれたが、少しオーバーではないかと思う。彼はパソコンも私と同じように年を取っており、私の慣用語を理解してくれないことも多い。誤字脱字もあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

彼はこのパソコンを使い続けるのもこれが最後かもしれない、と思いながら原稿を書いていたようだ。

そこで、私は彼にワープロ専用機のキングジム ポメラを勧めてみた。 彼は検索能力が高いと自負しているようだったが、今回は私が問題解決の糸口を見つけた。

私もまだMacの復元と整理が終わっていないが、部屋と同じように同時並行でないと、パソコンもバックアップもぐちゃぐちゃになってしまう。頑張らねば!


これからは、Aiに相談をぶち込んでみよう。
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