増永静人著「経絡指圧治療 百話」第六話|胃下垂

増永静人著「経絡指圧治療 百話」第六話|胃下垂

胃下垂の人は、胃もたれなどの症状を訴える人が多い。
この第六話では、増永先生は心理的要因や前世のトラウマ、漢字の意味などから胃について語っている。
これは、増永先生の視点の一つであるとも言える。

第5話でも書いたように、胃腸は人の心の変化を反映する。
以下に、諺や器官言語を紹介する。

思っただけで胃が痛むーストレスがあると、胃がキュッと縮んで痛くなることがある。
思っただけで胃が痛むーストレスがあると胃がキュッと縮みます。
腹が大きいー度量が大きい人は、腹が大きいように見える。
腹が痛むー費用や代金を自分で払わなければならないときは、腹が痛くなることがある。
腹をすえるー覚悟を決める。何かを決意するときは、「腹を決める]
腹が決まるー覚悟が決まる。
腹が立つー怒っている。
腹に据えかねるー怒りを抑えることが出来ない。
腹ができるー覚悟や決心ができる。
腹がないー度胸がない。
腹が煮えくり渡るー非常に激しく怒っている
腹に一物ー心の中にたくらみごとがある。
腹に収めるー聞き知ったことを人に言わず心に留めておくこと。
腑に落ちるー納得する。
腹の探り合いーお互いに相手の心理を推し量ろうとすること
腹の虫ー感情の起伏
腹の虫が収まらないー癪に障って我慢できない。
腹の虫の居所が悪いー機嫌が悪い。
腹が腐るー行動や考えが堕落している
腹を探るー相手の真意を掴もうとそれとなく心の中をうかがう。
腹をくくるー覚悟を決める。
胃下垂の人は、食べると下腹部が、ぽっこり膨らみます。
胃が上がればいいのかというと、それほど単純なものでもありません。
やはりバランスがあり、日常の養生が必要となります。

私が入学した頃や初心者の頃は、胃下垂の治療は、胃が下がっているために胃の位置にお灸をすればいいと考えていました。

しかし、反射を考えると、胃の位置にお灸をするだけでは効果が期待できないため、やはり胃のツボにお灸をするのが正しいと考えるようになりました。

深谷灸では、胃のツボとして「胃の六つ灸」と「肩井」「膏肓」「中脘」「天枢」「足の三里」「三陰交」の7つを挙げています。これらのツボは、お腹を活発にすることに効果があるとされています。

指圧では、胃をつかんで動かすような刺激を与えることも行います。
これは、胃を刺激して働きを活発にすることを期待しているからです。

院長院長
胃下垂は、胃が本来あるべき位置よりも下がっている状態です。
胃下垂の人は、胃もたれなどの症状を訴えることが多いですが、必ずしも胃が上がればいいというものではありません。
胃下垂には、胃のツボにお灸をしたり、お腹を活発にするような指圧をしています。
ブログに戻る