時に癒やし、しばしば救い、常になぐさむ 梶田昭先生のこと

時に癒やし、しばしば救い、常になぐさむ 梶田昭先生のこと

梶田昭先生は私の母校で病理学を教えていました。最初から板書しながら授業が進み、90分間資料も読まずに板書を続けたのは印象的でした。
夜の部の生徒は社会人が多く、つまらない授業だと新聞を広げて読んだり、違うことをしたい人が多くいましたが、先生の授業は見事に皆静かにノートに書き写していました。そのノート自体、後で読み返すと参考書のように整理されていました。

このノートを元に入門病理学という本が出来ました。
また先生は東京女子医大退官後、文筆活動に移り、医学の歴史、旧約聖書の医学、古代インドの苦行と癒し: 仏教とアーユル・ヴェーダの間、フィシオログスなどの著作や翻訳をされています。

当時はどういう先生か知らなかったのですが病理学で精一杯でした。先生の医学の歴史を後々読みましたが非常に面白く今でも時々ページをめくっています。
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