喉のつまり感,違和感/梅核気について

梅核気(ばいかくき)とは、喉に何かが詰まったような違和感や異物感を感じる症状です。
梅の種が喉に詰まっているような感じがすることからその名が付けられました。

梅核気の原因は、ストレスや不安、緊張などの精神的な要因が大きく関与していると考えられています。また、過度な喫煙や飲酒、胃酸の逆流なども原因となることがあります。

梅核気の治療は、原因に合わせて行われます。
精神的な要因が原因の場合は、カウンセリングや自律訓練法などの精神療法が有効です。
また、過度な喫煙や飲酒、胃酸の逆流などの原因がある場合は、それらの生活習慣を改善することが大切です。

梅核気は、早期に発見・治療することで、比較的短期間で改善することが多い疾患です。
しかし、症状が長引く場合や、他の病気と併発している場合は、適切な治療を受けることが大切です。

以下は、梅核気の治療に効果的な手技療法の私の症例です。

症例

患者さんは、40歳の男性。

主訴

喉の異物感と手のシビレ

病名

ストレス障害

経過

患者さんは、激務の仕事のためストレスが強く、2007年から喉の異物感を発症しました。
耳鼻咽喉科に通院しましたが、原因が特定できず、薬を飲んでも症状は改善しませんでした。

2009年7月、当院を受診されました。触診で首周りの強いコリを確認しました。

治療

基本施術は、以下の4つです。

肩背の手技
首の手技
頭の手技
経絡を使い喉に響かせる
初回のみ、NLPのテクニックを使った。

経過

2日おきに来院してもらい、3回目で60%の異物感が自覚として消えました。

3度目の尺沢の指圧では、経絡現象が大腸の方からゆっくりと上って来るのを自覚しました。
気感が喉のところでぶつかり響いたので本人が驚いていました。

異物感が80%で留まっている。

その後一週間に一度 4回施術した。

自覚として30%改善してから連絡が無くなった。

考察

首と肩の緊張がある場合は、いい確率で喉への響き感が出る。
響き感があれば、ほぼ異物感は、半分以上その場で改善される。

梅核気について、「天突」と「関元」のツボの状態を観察しました。

まとめ

梅核気の治療に効果的な手技療法は、首と肩の緊張を解消し、経絡を活性化させるというものです。
首と肩の緊張がある場合は、喉への響き感が出やすく、響き感があれば、異物感は半分以上改善される可能性があります。