首と肩の境目の痛みと右腕のしびれ

ある日、首が動きにくくて寝違いではないかとご連絡をいただきました。

お話を伺うと、首を特定の位置に動かすと、首と腕にしびれが出るとのことで、首を動かすと痛みやしびれが出るかどうかを確認するテスト、首の牽引で楽になるかどうか試してみました。

首の牽引で腕の痛みが消え,他のテストでは症状は痛みが出ました。

そこで、斜角筋が関わっているのではないかと推測しました。

首の斜角筋は、頭を回したり、肩を上げたりする動作に関わっている筋肉です。

この筋肉が過緊張すると、腕や手に伸びている神経や血管を圧迫し、しびれや痛みなどの症状を引き起こすことがあります。

斜角筋の過緊張の原因は、主に以下の3つが挙げられます。

◎首や肩の筋肉の緊張
◎外傷
今回の場合は、首や肩の筋肉の緊張が原因ではないかと推測しました。

長時間のデスクワークなどで、首や肩の筋肉が緊張して、斜角筋が過緊張したのではないかと考えたのです。
首と肩の境目の斜角筋を押して確認したところ、古いコリを見つけました。

1回目の施術では、指圧で緊張をゆるめた後に、変化しない筋肉のこわばりにハリを入れて再度弛めました。

2回目の施術は、4日後です。

まだ動かしたり、特定の位置で腕に痛みが出ていたので、最後に首の付け根を押し続けながら、筋肉を伸ばす方法で斜角筋の付け根を伸ばしました。

これで症状は改善し、患者様も喜んでくださいました。

斜角筋症候群(首の斜角筋が過緊張したり、骨の変形によって圧迫されることで、腕や手にしびれや痛みなどの症状が出る病気)の症状は、以下のようなものです。

腕や手にしびれ
腕や手に痛み
腕や手に力が入らない
腕や手に冷たさや熱さを感じやすい
腕や手の動きが鈍い

症状や身体検査の結果から、斜角筋症候群が疑われる場合は、画像検査が行われることもあります。

斜角筋症候群は、早期に治療を開始することで、症状の改善が期待できます。

また、症状を繰り返さないためにも、生活習慣の改善や、定期的なストレッチや筋力トレーニングが大切です。