藤牧義夫と小野忠重の関わりを推理する「君は隅田川に消えたのか」

なかなか面白い本 だった。
藤牧義夫氏を使用しは極貧で最後は ノイローゼンになって 隅田川に身を投げたのではないかと藤牧義夫氏の知人、小野忠重氏により伝えられているも版画界の重鎮で問いただすのも憚れていたそうで。

実際にはお金に困ってもいず、元気ではなかったのかということを証明してきた、画廊の方達の記録。

誰がなんのため、藤牧義夫氏の物語を作り、しかも世に出ている6割が人の手で手を加えられたりしているようだ。

関係者はすでに亡くなり答えは出てない。

藤牧義夫氏は、小野忠重氏が語る絶望とノイローゼで身を投げたのではないというのはたしかなようだ。小野氏に失踪直前に版画を預けたというのも今となってはわからない。

山田五郎さんの推理が当たっているような気がする。