足の陽明胃経と頬車のツボ|顎のだるさによく効くツボ

足の陽明胃経という経絡があります。
主に胃腸疾患や頭部,顔面,目,鼻,口,下肢前面の病症を治療するときに用いられます。

当院では顎関節症状によく使っています。

歯ぎしり噛みしめ食いしばりでは,少陽胆経と呼ばれる経絡とともに毎日使うツボが多いのです。

その中の一つが「頬車(きょうしゃ )」というツボです。
頬車は『耳の下曲頬の端の陥中に在り』【十四発揮】

下顎骨隅の後上部にして凹みありますが口を開けば陥凹ができ按ずれば深部に響くところに位置を取ります。

ここのコリは咬筋と呼ばれる筋肉で歯ぎしり噛みしめ食いしばりをされている方は例外なくこの筋肉が強いコリを持っています。
毎日筋トレしているようなもので,エラが張ってきた場合はこの筋肉が発達したとも言えます。

耳下8分にありというのもありますが,この辺りは顎関節周辺はコリが出来る場所です。

 

三叉神経痛,下の歯の痛み,口が開かない,顔面神経麻痺などに使われます。

私達鍼灸師はそっと細い針を入れますがお灸でも効果のあるところです。

胃経は頭から首,胸,腹,足を通って足先に至る長い経絡で45のツボが並んでます。
胃経という名の通り消化器に問題がある時などよく反応が現れる経絡です。
足の三里というスネにあるツボは食欲の出るツボであり,実際に押したり鍼灸をすると動きやすくなるツボです。

歯ぎしり・噛みしめ・食いしばりには胃経にコリがよく出ます。
せんねん灸などの自宅でするお灸など「だいたいこの辺り」にすることを推奨しています。